マイナーチェンジとはいえ、現在のレクサスのアイデンティティたるスピンドルグリルを獲得し、大きく姿を変えた、新しいレクサスのフラッグシップセダン「LS」。このLSが、ついに日本に導入された。
サン・フランシスコにて開催された「Lexus Laws of Attraction」というイベントで公開された2013年モデルとなる「レクサスLS」は、マイナーチェンジとはいえ、内装、外装ともに大幅な変更が加えられており、ほとんどフルモデルチェンジと言える程、デザインは従来モデルと異なる。スピンドルグリルの採用をはじめ、リヤのL字型テールランプ、水平基調のインテリア、12.3インチワイドディスプレイの採用など、先にモデルチェンジを果たした「GS」が先鞭をつけた、新世代のレクサスデザインで仕立て直され、ファミリーの長として新生した、という印象だ。
走りについても、ドライバーズカーとしての完成度、洗練度を高めたというこのLS。パワートレインには大きな変更はなく、従来通り4.6リッターV型8気筒エンジンを搭載した「LS460」、5.0リッターV型8気筒エンジンに、ハイブリッドシステムを組み合わせた「LS 600h」での展開となるが、細部の小改良の結果、エンジンは出力、CO2排出量(=燃費)とも、わずかな向上を果たした。そして、ボディ、専用シャシーは、新技術の採用や、入念な仕上げによって、LSのポテンシャルをより高い次元で表現できるようになったとされる。
あらたにF SPORTが設定されたのも、走りを磨いたという、あたらしいLSのイメージを強調する。このF SPORT設定時は、スポーツ仕様のインテリアやスピンドルグリルの変更によって、LSはアグレッシブな雰囲気を強め、ローダウンエアサスペンション、LS460 F SPORTにトルセンLSD、LS600hにアクティブスタビライザーなどF SPORT専用装備を搭載する。
また、ミリ波レーダー、ステレオカメラ、近赤外線投光器により、歩行者にも対応する夜間検知性能と衝突回避を支援する「プリクラッシュセーフティシステム」、カメラにより先行車や対向車を検知し、そのエリアだけ遮光して他のエリアをハイビームで照射することで、前方車両を眩惑することなく自らの前方視界確保を支援する「AHS(アダプティブ ハイビーム システム)」、自車と並走する車両をレーダーで検知し、サイドミラーの死角に入るとインジケーターの点滅により注意を喚起し側方確認を支援する「BSM(ブラインド スポット モニター)」といった、先進的な安全装備も採用。
日本での販売価格は、LS460が830万円、LS600hが1,050万円。LS460 F SPORTは2WDのみに設定され980万円、LS600h F SPORTは1,230万円。version Lを設定した場合はプラス200万円だ。
<press release>
LEXUSの次世代フラッグシップ、新型LSを発売
―熟成の極みと革新の融合を目指した“LEXUSの新たな頂点”―
LEXUSは、LS460、LS460LならびにLS600h、LS600hLをマイナーチェンジし、全国のレクサス店を通じて10月11日に発売した*1。
新型LSは、「熟成の極みと革新の融合」をキーワードとし、LSの潜在能力をすべて引き出すべく、大規模な変更を実施した。具体的には、「スピンドルグリル*2」などの次世代LEXUSデザインを導入するとともに、スポーティグレード“F SPORT”の追加や新生産技術を駆使したボディ剛性の向上によりエモーショナルな走りを実現。
さらに、世界トップレベルの衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステムをはじめとする最先端の安全装備を採用するなど、LEXUSのフラッグシップにふさわしい進化を遂げている。
1.洗練された次世代LEXUSデザイン
▽エクステリアでは、「スピンドルグリル」の採用をはじめ、フロントフェイスを一新。リヤにもスピンドル形状を取り入れるなど、LEXUSフラッグシップにふさわしい存在感と、個性を備えたスタイリングとしている。
- 「スピンドルグリル」のほか、シームレスに発光するアローヘッド*3形状のクリアランスランプ、L字型テールランプなど、次世代LEXUS共通のデザインテーマを採用
- 世界最小径*4のLEDフォグランプをはじめ、外装の灯火類すべて*5にLEDを採用。LEDランプならではの造形と光で華やかさを演出するとともに、省電力化による燃費性能向上にも寄与
- 外板色には、“F SPORT”専用色ホワイトノーヴァガラスフレークのほか、新色のソニックシルバー、ファイアーアゲートマイカメタリックを含む全11色を設定
▽インテリアでは、インストルメントパネルを一新して水平基調とし、LS本来の品格とモダンなテイストが共存するデザインとしたほか、操作系の配置を見直し、機能性を大幅に向上させている。
- 運転席周辺をディスプレイゾーンとオペレーションゾーンを分離した構成とし、12.3インチワイドディスプレイやリモートタッチを採用するなど、操作性を向上させている
- 匠の手技によって薄い板材を重ね合わせ、独自の模様を表現した縞杢(しまもく)ステアリングを新設定したほか、精緻に作り込んだ本アルミのアナログクロック(GPS補正機能付)を新たに採用するなど、素材の持ち味を活かした上質なインテリアデザイン
2.LSならではの性能を熟成させたエモーショナルな走り
▽上質かつ洗練された走りと意のままに操る喜びを高次元で両立させるため、新技術の投入と各部の補強によって走行性能を向上させたほか、テスト走行を重ねて乗り味を作りこんだ。
- 「レーザースクリューウェルディング」や「構造用接着剤」などの新たな生産技術の導入により、ボディ剛性を強化するとともに、VGRS*6の改良により、操縦性・走行安定性を向上させている
- エアサスペンションの制御を大幅に改良し、4輪すべての動きを統合して制御することで、運転操作、ボディの挙動、路面入力に反応し、上下方向の動き、ピッチ、ロールそれぞれの減衰効果を高め、操縦性・走行安定性の向上とフラットな乗り心地を両立
- 新たに“F SPORT”を設定。専用内外装デザインのほか、専用チューニングを施したトランスミッション・サスペンションや、ブレンボ社製高性能ブレーキ、19インチ鍛造アルミホイールなどにより、LEXUS独自の“F”の走りのテイストを存分に味わえる仕様としている
- LS 600h“F SPORT”にはアクティブスタビライザーを、LS460“F SPORT”にはトルセン®LSD*7を採用。“F SPORT”独自の優れたハンドリング性能を実現
- 意のままに車を走らせる楽しみを広げるため、ドライブモードセレクトを採用。ドライバーの嗜好や様々なシーンに応じて、5つのモードが選択可能
3.先進技術を駆使した高い安全性能
▽先進安全装備を数多く採用し、高度な安全性を追及している。
- 新開発の衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステムを採用。ミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせ、自車と対象物の相対速度40km/h以下では自動ブレーキにより衝突回避を支援*8。さらに近赤外線投光器により夜間でも歩行者の検知が可能
- ハイビーム照射時に、先行車のテールランプや対向車のヘッドランプをカメラで検知し、その部分を自動的に遮光して対向車の眩惑を防ぐアダプティブハイビームシステム(AHS)を新採用。ハイビームでの走行頻度を増やすことで夜間の視認性向上に寄与
- 走行中、ドアミラーで確認しにくい後側方を走行する車両をミリ波レーダーで検知し、ドライバーに注意喚起することで、車線変更時の安全運転を支援するブラインドスポットモニター(BSM)を採用
4.各種装備による快適性の向上
▽快適装備の積極的な採用により、LSのDNAとも言える優れた快適性・静粛性を追求している。
- 乗降時、エンジン始動・停止時など、シチュエーションに応じてすべてのイルミネーションの点灯・消灯タイミング、明るさ、動きをトータルコーディネイトするアドバンスドイルミネーションシステムを新たに採用
- 最大13個のセンサーで各乗員の体温を検知し、オートエアコン、空調シート、ステアリングヒーターを綿密に連携制御することで、乗員一人ひとりが車内で快適に過ごすことができるレクサス クライメイト コンシェルジュを世界初採用*4
- 吸音材の追加・材質変更や、ホイールに空洞部を設けてロードノイズを大幅に低減するノイズリダクションアルミホイールの採用により、走行時の音圧レベルを低減させるなど、静粛性をさらに向上
- どの席においても同じ音色・サラウンド感を楽しめる“マークレビンソン*9”リファレンスサラウンドサウンドシステムや、ブルーレイディスク対応のリヤシートエンターテインメントシステムなど、充実したオーディオ&ビジュアル機能を採用
5.自分だけのLSを作り出せる「L-Select」
▽「L-Select」を発展させ、LSに新たな世界観を付与している。
- シート、インストルメントパネル、天井、カーペットなど、様々な部位の素材・カラーを好みに応じて組み合わせ、幅広いコーディネートが楽しめる内装カスタマイズプログラム「L-Select」をオプション設定*10。選びやすさにも配慮し、「Passionate Spirit」や「Japanese Modern」など、個性的な6つのテーマを新たに設定。お客様の感性やライフスタイルに合わせた自分だけのLSを選ぶことが可能
*1 本革インストルメントパネル装着車及びL-Select装着車は11月19日発売予定
*2 ラジエーターグリル、ブレーキダクト、空力などの性能向上を造形に積極的に活かしたデザイン
*3 シャープなコーナー処理の内側に流麗なアール処理を組み合わせた、LEXUS独自のデザイン表現
*4 2012年9月末現在。トヨタ自動車(株)調べ
*5 寒冷地仕様に設定されるリヤフォグランプ(ハロゲン式)を除く
*6 VGRS:Variable Gear Ratio Steering (ギヤ比可変ステアリング)
*7 トルセン® LSD (Limited Slip Differential):路面状況に応じて左右に最適な駆動力を配分するディファレンシャルギヤトルセン®は(株)ジェイテクトの商標
*8 相対速度が40km/hを超える場合は衝突速度を減速して被害軽減を図る
*9 マークレビンソンはハーマンインターナショナルインダストリーズの商標
*10 LS600h“version C”、LS600h標準仕様、LS460“version C”、LS460標準仕様を除く
【販売概要】
1.販 売 店 :全国のレクサス店
2.月販目標台数:300台
3.店頭発表会:DEBUT SHOW 10月20日(土)~ 10月28日(日)
【メーカー希望小売価格】(北海道のみ価格が異なる。単位:円)
<LS460/ LS460L>
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定員 |
エンジン |
トランスミッション |
駆 動 |
価 格*(消費税込み) |
LS460 |
”version L” |
5人 |
1UR-FSE (V8・4.6L) |
8 Super ECT |
2WD(FR) |
10,300,000 |
AWD |
10,800,000 |
“F SPORT” |
2WD(FR) |
9,800,000 |
“version C・I package” |
2WD(FR) |
8,950,000 |
AWD |
9,450,000 |
“version C” |
2WD(FR) |
8,700,000 |
AWD |
9,200,000 |
|
2WD(FR) |
8,300,000 |
AWD |
8,800,000 |
LS460L |
“EXECUTIVE package” |
5人 |
2WD(FR) |
12,600,000 |
AWD |
13,100,000 |
4人 |
2WD(FR) |
12,600,000 |
AWD |
13,100,000 |
|
5人 |
2WD(FR) |
11,300,000 |
AWD |
11,800,000 |
<LS600h/ LS600hL>
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定員 |
ハイブリッドシステム |
駆 動 |
価 格*(消費税込み) |
LS600h |
“version L” |
5人 |
2段変速式 リダクション機構付のTHS II |
AWD |
12,500,000 |
“F SPORT” |
12,300,000 |
“version C・I package” |
11,150,000 |
“version C” |
10,900,000 |
|
10,500,000 |
LS600hL |
“EXECUTIVE package” |
5人 |
15,500,000 |
4人 |
15,500,000 |
|
5人 |
13,700,000 |
8 Super ECT : スーパーインテリジェント8速オートマチック
* 価格にはリサイクル料金は含まれない